すでに情報が出ていますが, 僕の方でもOculusQuest用のセッティングについてまとめてみようと思います.
Unity Hub のインストール
まずはUnityの管理をするUnity Hubをインストールします. 公式ページからダウンロードしてもいいですし, Macの場合はHomebrewでインストールすることもできます.
brew cask install unity-hub
Unity 本体 とモジュールのインストール
Unity HubでUnityの本体とAndroid用のモジュールをインストールします. とりあえず, Unity自体はその時の最新版をインストールしました.
Macの場合はAndroid Build SupportとMac Build Support(IL2CPP)を入れました. OculusQuestの場合はMac Build Supportは不要かもしれません.
Windowsの場合はAndroid Build Supportだけインストールしました.
プロジェクトの作成とアセットのインストール
Unityで新規プロジェクトを「3D」で作成します. 次にUnityアセットストアからOculus Integrationをインストールします.
サンプルシーンを開く
OculusQuestで試してみるシーンを開きます. Assets/Oculus/SampleFramework/Usage/CustomControllers.unityがおすすめです, 本当はAvatarGrabの方をおすすめしたいのですが, 記事執筆時点では手が表示されないバグが残っているので初めてのシーンにはおすすめできません.

CustomControllersシーンにはOVRCameraRigというPrefabが入っています. このOVRCameraRigがOculusを使うのに必須となるPrefabです. OVRCameraRigにはOVR Manager
というスクリプトがアタッチされています. これの[Target Device]を[Quest]に設定してください.
ビルドの設定
OculusQuest用ゲームはAndroid用のアプリとして作成します.
まず, AndroidManifest.xmlを作り直します. [Oculus -> Tools -> Remove AndroidManifest.xml]を押した後に, [Oculus -> Tools -> Create store-compatible AndroidManifest.xml]で作り直します.
次に左上の[File -> Build Setting]を開きます. 最初は[Scenes in Build]が空なので[Add Open Scenes]を押して, CustomControllersシーンを追加します. 次にPlatformをAndroidに変更します. 続いて左下の[Player Settings]を押します.
[XR Settings]の[Virtual Reality Supported]にチェックを入れ, [Virtual Reality SDK]に[Oculus]を追加します. [Stereo Rendering Mode]はOculusGoの場合は[Single Pass]が推奨されていたのでこちらに設定します(公演の8:50ぐらい).
あとは, [Other Settings]の[Minimum API Level]を[Android 4.4]に設定します. 最後にPlayerSettingのウィンドウを閉じて[Build]ボタンを押し, apkファイルを適当なところに保存します. ここまででUnity側ですることは終了です.
ここまではこちらのサイトの情報を参考にさせていただきました.

Oculus Quest を開発者モードにする
OculusQuestをペアリングしているスマートフォンから, [設定-> ペアリングしているOculusQuest -> その他の設定 -> 開発者モード] と移動し, 開発者モードをONにしようとします. そうすると, 開発者の登録をしろと言ってくるので言われた通りに登録をします. 登録画面が出なかったりしますが, リロードしたりしてみてください(僕の時はPCからはうまくページが表示されず, 結局iPhoneから登録しました).
SideQuest をインストールする
apkファイルをOculusQuestにインストールするならSideQuestがおすすめです. Macならこれもhomebrewでインストールできます.
brew cask install sidequest
apkファイルをOculusQuestに送る
SideQuestを起動して, OculusQuestとPCをUSBケーブルで接続します. 初めて接続する時はOculusQuestでPCを信頼するように選択します. apkファイルSideQuestにをドラッグ&ドロップします.
Apkファイルを起動する
OculusQuestを装着して, [ナビゲーション->ライブラリ->提供元不明のアプリ]と選択するとSideQuestでインストールしたアプリの一覧が出ます. 選択してアプリを起動します.
これでOculusQuest周りのセットアップは完了です.
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