Unity で Oculus Quest の開発をしようとすると Oculus Integrationを使うのが一般的です.その一方で Unity は XR 用のツールキットを用意しています.今回はそのサンプルである XR-Interaction-Toolkit-Examples を Oculus Quest 1 で試してみました.
環境
今回は Unity 2019.4.15f1 に Android Build Support (Android SDK & NDK Tools + OpenJDK)を加えたものを使いました.
ダウンロード
XR-Interaction-Toolkit-Examples をダウンロードします.zip をダウンロードして解凍してもいいですが,今回は git を使います.
git clone https://github.com/Unity-Technologies/XR-Interaction-Toolkit-Examples.git
Unity Hub で XR-Interaction-Toolkit-Examples/VR を開きます.
XR 用の設定
ここからは一般的な Oculus Quest 用の設定を中心にやっていきます.
Build Settings
Build Settings を開きます.Android の Testure Compression を ASTC に変更します. Compression Method はビルド時間を抑えるために Default にします.ここでは Switch Platform は押さないでください.
Player Settings
Player Setting/Other Settings の Color Space を Linear し,Auto Graphic API を OFF にして,Vulkan のみにします.また,Minimum API Level を 23 にします.
Active Input Handling を Both にしておきます.これは XR-Intereaction-Toolkitsに必要な設定です.
XR Settings
Unity 2019.4 以降は XR Settings は非推奨になっています.代わりに,XR Plug-in Management を使います.
Player Settings 左側のタブに XR Plug-in Management が表示されていない場合は Package Maneger からインストールします.表示されている場合は,インストールボタンが表示されているのでそれを押します.そうすると,Oculus 用のパッケージのインストールボタンも表示されるのでそれもインストールします.
インストールできたら,PC 側,Android 側の両方で Oculus にチェックを入れます.
Switch Platform
ここまでできたら,Build Setting で Android に Switch Platform します.すると,パッケージの再インポートが走るのでしばらく待ちます.ここまでにうっかり Switch Platform をしてしまうと,再インポートが無駄に数回走ってしまうので注意してください.処理が終わったら,Build して apk ファイルを書き出します.書き出した apk ファイルは oculus developer hub や sidequest を使って,開発者モードのOculus に書き込んでください.
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