DAISO で買ってきた300円のタッパーを使って1kgフィラメントケースを作成しました.今回作成したCADファイルとSTLファイルはGrabCADで公開しています.
動機
500gフィラメントは1kgフィラメントに比べると割高なので1kgフィラメントを使いたくなりました.ところが,Adventure 3 は純正の500gフィラメントしか内蔵できないので,1kgフィラメント用の台座が必要になりました.Amazon に売ってるフィラメントホルダーは7000円ほどするので,とりあえず作ってみました.
構造
フィラメントの保持方法には次の3つがあります.
- A フィラメントリールの中心の穴に軸を通すタイプ
- B 2本のローラーの上にフィラメントリールを乗せるタイプ
- C 搬送用のプーリーにフィラメントリールを乗せるタイプ
A 軸タイプ
一番構造が単純なタイプ.リールが軸に対して滑りながら回転するのでベアリングが必須ではないです.軸を通す都合でフィラメントケースは直立なのに,フィラメントリールを横から入れる必要があります.そのため,リールを交換するたびにケースを寝かせなければいけません.
B ローラータイプ
市販のケースでよく採用されているタイプ.フィラメントリールを上からローラーに乗せればいいので,リールの交換が簡単にできます.ローラーがリールの荷重を受けながら滑らかに回らなければいけないので,ベアリングが必要になります.なお,ベアリングがないとリールがローラーを乗り越える可能性があります.
C プーリータイプ
ケースに入れない簡易型で採用されているタイプ.ケースが必須ではないので手軽に作ることができますが,リールが脱輪する危険があるので使いにくいです.
製作
今回はパーツが少なくても作れるAの軸タイプで製作します.3Dプリンタで次の3つのパーツを出力します.
- シャフトA
- シャフトB
- ノズル


シャフトA,BはM3のタッピングネジを使ってタッパーに固定します.


あとは,フィラメントリールをシャフトに通してから,ノズルからフィラメントを出します.ノズルから出したフィラメントはPTEFチューブに通します.このチューブは東急ハンズやMonotaroで買うことができます.


あとは,フィラメントが湿気を帯びないようにシリカゲルなどの乾燥剤を入れてください.また,リールとシャフトの間の摩擦抵抗が大きくてフィラメントが出てこない場合はシリコンスプレーをシャフトに吹いて滑りをよくしてください.
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